チョコレートケーキは種類も豊富
子供から大人まで大好きなチョコレートケーキですが、お店によって見た目も異なる様々なケーキがあるのはもちろん、原材料や作り方で種類も分けられます。ケーキショップなどでは、こうした伝統的な製法や種類をベースにお店なりのアレンジやこだわりを加えて作られています。
一般的な生クリームのチョコレートケーキやパウンドケーキやシフォンケーキなどの焼き菓子に加え、世界で愛されている濃厚で高級感あるケーキについてみていきましょう。
チョコレートケーキの王様オーストリア発祥の「ザッハトルテ」
ザッハトルテはオーストリアの伝統菓子としても有名で、チョコレートケーキの王様とも呼ばれる濃厚で見た目はシンプルながらも輝かしいケーキです。チョコレート風味のバタースポンジを重ねてその間に甘酸っぱいジャムなどをサンドし、周りをチョコレートでコーティングして仕上げられています。
1832年、オーストリア帝国宰相であったクレメンス・フォン・メッテルニヒに使えていた料理人のフランツ・ザッハーが考案したとされており、当時の貴族の間で楽しまれたセレブなケーキです。
フランス発祥の優雅な「オペラ」
オペラはチョコレートの輝く見た目が優雅なケーキで、ビスキュイ・ジョコンドと呼ばれる生地とチョコレートクリームやコーヒー風味のバタークリームを重ねて層を作り、表面をダークチョコレートで輝かしくコーティングして作られます。スクエア型の形も特徴で、優雅な見た目も楽しめる大人向けの高級チョコレートケーキといえるかもしれません。
1955年に日本でも知られているフランスの老舗菓子店のダロワイヨのオーナーであったシリアック・ガビヨンが考案したといわれており、フランスでは特にメジャーなケーキになっています。なぜこの名前になったのかは明らかではありませんが、オペラ座で華麗に舞うバレリーナへの敬意を表して名づけられたという説が有力です。
粉を使わないしっとりタイプのイタリアの伝統菓子「カプリ」
小麦粉を使わずに作るしっとりと濃厚なチョコレートケーキで、イタリアのナポリ近くにあるカプリ島発祥の伝統菓子です。主な原材料としてビターチョコレートとココアパウダーのチョコレート成分に加えて、たっぷりの卵とバター、グラニュー糖で作る小麦粉いらずのしっとりタイプのケーキとなっています。
小麦粉を使わない分、チョコレートやバター、卵の風味が濃厚で、シンプルな見た目ながらも、しっとり食べやすくボリュームがあります。